手弱女メント

むつごとをしても一人

平成29年7月21日

 

「そのTシャツ、sacaiの?」

とお洒落でイケメンな後輩に聞かれた。わからないからタグを見せる。どうやらsacaiのものらしい。

「彼氏の服、テキトーに来てきたの〜」なんておちゃらけるフィーリングではなかった。

 

下のはテスト勉強の合間に書いたもの

 

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虫の息、死に体、ドランカー。

 

飛蚊症の目をこすったら、日焼け止めが沁みてくる夏の日の夕暮れ。安っぽいシャツと短パンで贅沢な街へ繰り出すと、似たような逢瀬にまた出会う。この世の恋と呼べるものの全ては真夏の夜の夢を踏襲したオマージュ。すでに語り尽くされたもの。だから交わした睦言も今は思い出せない。自由な夜にまた寝転がって這い出すその時まで。

 

真夜中昔君と歩いた公園の、並木道のベンチに腰掛けて見つけた。夏の雨に濡れたつくしんぼう。乾いた命が匂い立つ香り。眩惑する。西日と東京タワー。芝刈り機の轟音とむせ返る雑草の臭いで充満していたあの夏の日はもう来ない。